【怖い話】時が止まる場所

スポンサーリンク

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?124より

400 :時が止まる場所1:2006/03/23(木) 16:30:18 ID:fupeXpFY0
違うスレにも投下したけど、こっちにも転載しておく。
VIP『ちょっと不思議な話なんだが』より・・・かなり長いです。

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:06:05.92 ID:DaR4HBqR0
暇つぶしに聞いてくれ。

昔ウチの近所に結構有名な墓地があって・・・
当時俺は、よく友達と近所の大きな公園で、自転車を使った鬼ごっこをしてたんだ。

ある日、リーダー格の友人Aの意見で、公園内だけではつまらないという話しになり、
その日は、墓地の方で鬼ごっこする事になった。
メンバーは5人、ここでは俺、弟、A、B、Cにする。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:07:31.72 ID:DaR4HBqR0
出入り禁止の場所を決めてジャンケン。鬼はB。
俺と弟とCは同じ方向に逃げたんだが、Aだけが反対方向に行ってしまった。
弟は基本的に俺と同じ方向に逃げるんだが、初めての場所で緊張?していたというのもあり、
弟に「コッチに来るな」といって、Aの方に逃げさせた。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:11:27.10 ID:DaR4HBqR0
少したって、俺とBはCに見つかり、一旦集まろうという話になったんだが、
いつまで経っても弟とAが帰ってこない。
集合場所も決めてあったので、遅いなと思いつつも、帰ってくるだろうと思い、
その日はみんな習い事やら何やらで解散。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:15:41.40 ID:DaR4HBqR0
たしかその日は火曜日で、習字の日だったと思う。
一時間くらいして帰ってきたんだが、弟が泣いている。
なにがあったのかよく分からないが、ちょっとたってから、落ち着いたところで話を聞いてみると、
どうやらAの様子がおかしいらしい。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:16:23.88 ID:DaR4HBqR0
弟の話を詳しく聞いたところ、
弟と逃げていたのだが、弟がいると逃げるのに邪魔になり、Aは先に行ってしまったらしい。
弟も必死で追いかけたのだが、Aを見失い探す。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:23:20.27 ID:DaR4HBqR0
その場所は寺や細い路地が多く、鬼ごっこには恰好の場所?だったのだが、
すると鬼のBが探してるのが見えて、少し路地裏に隠れたらしい。
すると、細い路地の奥の方にAの自転車が。
いつもAは、「自転車を置いて他のところに隠れる」という手を使っていたため、弟もそれに感づいたらしく、
自転車のない方向にむかっていった。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:28:31.14 ID:DaR4HBqR0
すると、そこにAがいた。しかし、どう見ても体勢が変だった・・・
立ったまま動かなかったらしい。
まるでAのまわりだけ、時が止まっていたように。

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:28:46.70 ID:DaR4HBqR0
弟がいくら声をかけても動く気配すら見せず、揺すっても動かない。
それで10分くらいいたのだが、だんだん弟も怖くなってきてしまい、その場から逃げた。
そして帰ろうとしたのだが、道に迷ってしまい遅くなったらしい。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:32:32.82 ID:DaR4HBqR0
どう考えても変だと思い、弟と俺と母の3人でその場所に行ってみた。
弟の記憶もあやふやで、 そこにたどり着いたのは、家を出てから1時間以上経ってからだと思う。
ほとんど断片的にしか覚えていないが、そこは薄暗くて(夕方だから?)、子供心に不気味な場所だと感じた。
神社の近くだったのもあるかもしれないが。
幼い頃の俺は極度の怖がりで、弟と一緒に母の服を掴みながら、そこに入ってたのを覚えている。

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:36:21.65 ID:DaR4HBqR0
その道を進んでいくと、そこの小道を入っていった所に、Aの自転車があった。
そして、そことは反対側の、人気が無い道にAはいた。
・・・しかし、Aの体勢がどう見てもおかしい。
Aは隠れようとしていたのか、小道に入った物陰のわきにいたのだが、蝋人形のように固まっていた。

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:40:55.83 ID:DaR4HBqR0
まるで、Aの周りの時計の針だけが止まったかのように、全く動かなかった。
体勢として、Aはすこし前かがみになっているのだが、
片足だけ中途半端に上がっていて、もう片方の足だけでバランスを取っていた。
それは、人間が取れるような体勢じゃなかった。
分かりやすくいうと、マトリックスの特殊効果?ような感じ。
(マトリックスのCMみてA思い出したしw)
どう見ても人間のがとっていられる体勢ではなく、明らかに奇妙な光景だった。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:42:58.46 ID:DaR4HBqR0
Aを見つけて、もうかれこれ10分くらいそこにいたのだが、
明らかにAは、ふざけてやっているようには思えなかった。
(てより、わざとできるような体勢じゃなかったw)
そして、弟の話が本当なら、もう4時間はその体勢だったと思う。

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:44:41.18 ID:DaR4HBqR0
そんで少しして、唐突にウチの母が、Aの腕をぐいっと引っ張ってみた。
するとAが突然、「ぐわっ」っとつんのめるように動き出した。
その瞬間、Aはワケが分からない様子で、「なんでみんないるの?」等と言っていた。
なんか多少疲れているみたいだったが、その間の事は何も覚えていない様子で、
感じとしては、「少しのぼせた」という様な状態だった気がする。

そういえば、途中からAの母も合流していたな。
たしか、ウチの母がAの家にも電話したんだと思う。
その辺はkwskは覚えてないが。

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:46:11.45 ID:DaR4HBqR0
いま思い出した。Aがいたのは、道の真ん中に木が生えてた所だった。
今でも不思議だよ。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:47:59.97 ID:DaR4HBqR0
>>62
一時間かけてAを見つけて、それで10分ぐらいそこにいたんだ。
かなり昔の事なので、時間感覚は曖昧だが。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 18:49:28.83 ID:DaR4HBqR0
Aの話によると、みんなでおにごっこをしていて、
弟を振り切って1人で隠れようとしてたら、急に母親に手を掴まれていたらしい。
落ち着きを取り戻したAの言い分としては、
「いま隠れようとしてたのに、もう鬼ごっこは終わってて夜」
・・・どう考えても不思議だった。

その後、何度か同じ話を聞いたのだが、
やはりその時の記憶は一切なく、「気付いたらもう夜だった」 としか言わなかった。

87 :1:2006/03/16(木) 20:02:19.04 ID:RY60UwKsO
とりあえず話は、今から一年くらい前にさかのぼる。
Aは、Bとあと二人とバンドを組んでいたんだが、
ある日、Aの友達のライブがあり、興味のあった俺はそのライブに遊びに行き、ついでに打ち上げに出た。

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 20:16:39.72 ID:RY60UwKsO
その日は終電で帰る予定だったのだが、Bが泥酔してしてしまい、
打ち上げ会場の近くにある、共通の友人の家に置かせてもらうことになった。

そしてBとD(暇人だから付き添いで泊まった)をそいつんちまで送ってたら、乗り過ごしてしまい、
やる事もないので、二人で6駅?くらい歩いて帰る事に。

※ライブにはA、B、D(バンドメンバー)、俺の4人で行った。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 20:38:43.93 ID:RY60UwKsO
それで一時間くらい歩いてきたんだが、地元近くに来た時、あの話題になった。
Aもやはりあの事が不思議だったらしく、
「自分が固まったとは思えないが、全く記憶がない」と言っていた。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 20:50:22.55 ID:RY60UwKsO
それで、「せっかくだし、そこに行って二人で検証してみよう」という話に。
時間はもう朝の3時頃かな?
そこは墓や神社の多い地域で、かなり不気味だった。

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 21:00:55.83 ID:RY60UwKsO
それから、二人の記憶を頼りにそこに向かった。
少しビビりな俺と、ビビりだけど強がるAww

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/16(木) 22:00:15.15 ID:RY60UwKsO
1時間は探してたかな?
とりあえず結構時間かって、少し明けてきた頃、Aが突然「ここ覚えてる」と言った。

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 00:21:45.66 ID:/jhwtdbjO
俺の記憶にはない場所だったが、Aの言う通りに二人で進んだ。
すると、細くて暗い階段があり、そこを下りた先細い道にでた。
俺は階段なんか降りた記憶は無かったが、多分、俺が来た方向とは逆だったらしい。
そして、俺の見覚えのある道に出た。

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 01:31:04.61 ID:qcsUVAvG0
軽く辺りを見渡す。
そして気付いた。Aが驚いた顔で、自分の腕を掴んでいる。
そしてAが、俺の手を取って走ろうとしていた。
俺はAに引っ張られるまま、その場を離れた。

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 01:32:42.58 ID:qcsUVAvG0
そして気付いた・・・いつの間にか日が昇っている。
時計を見ると、もう既に昼前だった。
俺はわけが分からず、とりあえず変な汗が出てきた。

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 01:35:06.48 ID:qcsUVAvG0
俺はAに引っ張られて、来たはずの道を走った。
この辺の記憶がないんだが、走ってる途中で気付いた。
・・・俺とAは、あの日のAの様に、『止まっていた』のかもしれない。

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 01:42:03.39 ID:qcsUVAvG0
とりあえず、Aと俺は息が切れるまで走っていた。
走っている間も、頭が混乱していてよく分からなかったが、
Aに「どうしたんだ?」とか声をかけていた気がする。

そして気付いたら、見覚えのあるような無いような場所。墓場の辺りの細い道だった。
前にも書いた通り、この地域は墓が多いのだが、
かなり広く、しかも民家と隣接している事が多いため(たぶん防犯上?)、高い塀がたくさんあり、
一度入ってしまうと、迷って出られない雰囲気だった。

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 01:53:43.41 ID:qcsUVAvG0
息を切らしたAと俺は、ダラダラと汗をかいていた。
夏だったから、ポタポタとすごい量の汗が流れてた。
すると、Aが突然道の隅で吐き出した。
一瞬、やばいものでも見たのか?とは思ったが、どうやら息切れと水分不足で、軽い熱中症?になった様子。

とりあえず、近くのコンビにで水を買い、一時間くらい休憩してた。

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:10:25.40 ID:qcsUVAvG0
その間Aはすこしうつむき加減で、明らかに様子がおかしかった。
さっきまでとは違い、ほとんど言葉を発さなかった。
「不思議だったな」とか、「大丈夫か?」と言っても、「・・・うん」と答えるだけ。
が、俺はただAが脱水症状で気分が悪いのかと思い、そこはあまり気にしなかった。

おれが気になっていたのは、さっきの事。
あの頃のAと一緒の状態だったのか。
今まで体験した事の無い現象に、なんだか奇妙な感覚に陥っていた。

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:15:31.43 ID:qcsUVAvG0
そしてAが落ち着いてきた頃、「今日は家に帰って休むか」という話になり、
わけも分からないまま帰宅する事になった。

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:18:18.76 ID:qcsUVAvG0
次の日の事だ。
やはり俺は前日の事が気になっていて、Aに電話してみた。
何回も電話したが、Aは出なかった。
いつもはすぐ返信のくるはずのメールも、その日ばかりは返ってこない。

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:25:02.75 ID:qcsUVAvG0
次の日も俺はAに電話してみたのだが、Aからは全く音沙汰ナシ。
俺はやはり、あの日の出来事とAの様子が気になって、バイト帰りにAの家に寄ってみた。

家のチャイムを鳴らすと、Aの妹が出てきた。
そして話を聞いたのだが、やはりAの様子がおかしいらしい。
Aはぼーっとしたまま虚ろで、ほとんど何も言わず、食事もあまり取ってないらしい。

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:31:03.30 ID:qcsUVAvG0
俺は、やはりあの日何かあったのかと思い、Aの家に上がらせてもらい、Aと話してみようとした。

Aの様子が気がかりだったが、Aを驚かせて元気付けようと、
尻を半分以上出して、勢いよく戸を開け部屋に飛び込んだ。
Aの部屋の戸を開けると、部屋はオーディオ(ラジオ)だけがついていて、
明らかに精気が抜け落ちたようなAが座っていた。

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:35:01.82 ID:qcsUVAvG0
Aは少し反応してたが、明らかにいつものノリではない。
おれは心配になり、メールの事や体調の事を心配しつつ、やはり遠まわしにあの話を聞こうと思った。

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:39:01.57 ID:qcsUVAvG0
Aは、少し体調は悪いのだが大した事は無い。
メールは後で返すつもりで、人と喋る気にはならなかったらしい。

そして、本題のあの話。
とりあえず、どう話していいのか分からなかった俺は、真正面から「あの時何があったのか?」と聞いた。

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:48:14.09 ID:qcsUVAvG0
しかしAは、「何も無かった」としか話さない。
少しまずいかなと思ったが、俺も混乱と興味本位で何度も聞いてしまった。
するとAは、「これ以上きかないでくれ」とため息のように言い、それ以上は聞くに聞けなくなってしまった。

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 02:56:03.04 ID:qcsUVAvG0
俺はそれまで、奇妙な体験をしたという事の、興味本位だけで考えていたのだが、
Aのここまで変わってしまった姿を見て、ただただ恐怖感に駆られた。

それからAの事を心配しつつも、本当に怖くて、けどやはり興味がある日が続いていた。

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:04:18.96 ID:qcsUVAvG0
Aのことは気になっていたのだが、やはり何も聞けない日が続く。
気付いたら、Aとは連絡が取れなくなっていた。

そして2週間ぐらいして、少し忘れていた頃。
俺は友達と遊んでいたのだが、偶然にもAのバンドメンバーと街で会った。
ライブで何度か話したり、打ち上げで飲んだだけの関係の奴だ。
とりあえず俺も買い物に疲れていたので、ソイツの連れとの3人で、駅前のでマックに入った。

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:09:21.44 ID:qcsUVAvG0
そいつと少したわいの無い話をしてたのだが、バンドの話になった。
すると、Aは少し前から、なぜか連絡がつかないらしい。
そいつは、俺がその事を知ってると思い、もともとAと仲のいい俺を気遣って、あえて口を濁していたみたいだが、
俺はそのとき初めて知った。
最後に俺が会ってから、確か4日後くらいに、Aは行方不明になっていた。

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:17:41.01 ID:qcsUVAvG0
おれは突然怖くなった。
少しからだが震えていたし、変なギトギトした汗が出る感じがした。
結局バンドメンバーにあの話しはできずに、連絡先だけ交換してその日は解散した。

なんか言い知れぬ恐怖感と、現状を自分で確認したくて、いてもたってもいられなくなった俺は、
その日の帰りに、Aのマンションの前まで行った。
俺はAの家の前を通ったが、家の明かりはついていた。
しかし、Aの部屋の明かりだけは消えていた。

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:32:01.75 ID:qcsUVAvG0
さすがにここまで来ると、俺は怖いってよりヤバいと思い、本当に切り詰められたような状態だったのを覚えてる。
Aの家族にも言わないといけないが、なんて言ったらいいか分からない。
母親は五年前に亡くなっており、弟はいくら問いただしても「その頃の記憶が無い」という。
Aの母親に話そうとも、直接『止まってた』現場にはいなかったし、
Aは『止まってた』話をしてなかったように思える・・・。
そして行方不明の今、その事は言いづらかった。

なんども自分でも検証したいとは思ったが、Aは二度目でおかしく?なってしまった。
そして俺は、そこに行く勇気がなかった。
友達に話そうとも思ったが、追い詰められた俺は、結局誰にも話せなかった。

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:36:43.17 ID:qcsUVAvG0
結局手段を思いつかなかった俺は、毎日Aに電話かけたりメールを送った。
返信は無いが、メールは送れた。
とりあえず1ヶ月以上、電話は時間帯を変えたりして毎日かけていた。
けど、Aからはずっと返信も着信も来なかった。

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:39:59.00 ID:qcsUVAvG0
だんだん無駄なのかもしれないと思っていたが、責任を感じてた俺は、たまにメールをしたりしていた。

それから半年、Aの母親や妹と話す事もあったが、やはりあの話はできなかった。
そしてAの家族も、俺に関係ある事だと思っていなかったらしい。

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:50:15.22 ID:qcsUVAvG0
俺は責任から、携帯のアドレスをずっと変えずにいた。
すると、Aがいなくなってから半年たった頃、突然Aから着信があった。

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:55:53.04 ID:qcsUVAvG0
気付くのが遅かった。着信があったのは二時間くらい前。
古い携帯で単純なアドレスだったので、出会い系メールやワンギリもあって、基本的に着信は無視していた。
Aに電話をかけると、Aはでなかった。

それから二日間、一日に何度も電話をし続けた。
すると、二日目に遂にAが出た。

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:57:08.59 ID:qcsUVAvG0
Aはまず、「今まで出れなくてスマン。いま遠くの親戚の家で暮らしている」と言った。
そしてAは、「あの時はスマン。本当に恐ろしい事があった」と話し出した。

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 03:59:45.00 ID:qcsUVAvG0
Aの話をまとめると、まず幼い頃の話からしなくてはならないのだが・・・

Aは、弟を振り切って物陰に隠れようとしていた。
そして気付いたら夜だった。母に手を引っ張られていた。
そのときは、本当に記憶がなかったらしい。

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:03:58.74 ID:qcsUVAvG0
それで家に帰ったのだが、その頃から変な夢を見るようになったらしい。
まず、自分は洞窟に入っていく。
最初は周りが見えるのだが、奥に進むと真っ暗闇になってるらしい。
そして、気付いたら目の前に壁がある。
どうやら洞窟は、そこで行き止まりらしい。

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:09:11.75 ID:qcsUVAvG0
すると、足元から風が吹いている。
よく見ると足元に穴があり、奥の方に不思議に光るキノコがあるらしい。
そして、そのキノコを覗き込むと洞窟は消え、
自分の周りを、キラキラとラメの様に光る黒い影が、バレリーナのように躍る。

まとめると、こういう夢だったと記憶してるのだが、これで合ってるかわからない。

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:18:36.57 ID:qcsUVAvG0
そして、その半年前の方の話になる。
Aはライブの帰り道、俺と一緒にあの場所に行く。
場所はなんとなくしか覚えていなかったらしいが、その場所に行った瞬間、前回と同じ感じに時間が止まっていた。
しかし、今回は何か違ったらしい。
なんと、自分の周りを、夢で見たのと同じように、
黒い影がくるくる、ラメのようなものを撒き散らしながら回転していた。

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:19:29.25 ID:qcsUVAvG0
あ、前回は止まった事すら気付いてなくて、今回は止まった事には気付いてたらしい。

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:25:21.78 ID:qcsUVAvG0
それでAは怖くなり、最初は動けなかったんだが、だんだんわけが分からなくなってしまっていたらしい。
とりあえずがむしゃらに動こうとしても、体が全く動かない。
この辺の描写はあまり覚えてないが、とりあえずヤバイと思って必死だったらしい。

それで、気付くと回りが明るくなっていた。

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:30:52.66 ID:qcsUVAvG0
ついに体が動いた。
気が狂いそうになりながらも、Aは俺の手をとって必死に逃げた。
そして墓で迷い、疲れきったAは嘔吐した。

それからは前に書いたとおり。
一週間は恐怖で食事ものどを通らず、何もできなかったらしい。

260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:36:43.57 ID:qcsUVAvG0
そして、この地を離れなくてはいけないと思ったAは、とりあえず親戚の家に行くことにしたらしい。
そこは行動力があるAらしいと思った。

何日か親には言ってなかったが、親戚が連絡を入れたみたいだ。
そして、親戚から家族に連絡が行ったのを知って、
家族に「恋愛でいざこざがあった。この事は他人に話さないで欲しい」と伝えたみたいだ。

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:43:08.68 ID:qcsUVAvG0
Aは、たまに夢でみるキラキラの影と、昔あった『時が止まった』の話は、全く関係ないものと思っていたらしい。
接点すら考えなかったみたいだ。

そして、俺から連絡が来てもただ怖かったのだが、落ち着いてみると俺の事も心配になった。
しかも最近は、俺からあまり連絡が来なくなり、電話したらしい。

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:44:50.22 ID:qcsUVAvG0
それで、昨日あったスレに書いた理由。
そのスレは、『不可解な事件を教えてくれ』みたいなスレタイだったんだが・・・
この間、俺はその夢を見てしまった。

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:46:56.88 ID:qcsUVAvG0
だから、夢の詳細は結構細かく書けた。
覚えてる、というか、俺が見たものと一緒だったのかもい知れない。

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/17(金) 04:52:40.31 ID:qcsUVAvG0
すまん。続きは無いというより、進行形なのかもしれない。
とりあえずコレで終わりだ。

俺はもう一度検証してみたい・・・。
けどAの事もある。行くべきか。
とりあえず、Aと連絡を取ったのは、この後一度だけ。

あと、時間が説明しにくいのだが、一応言っておくと、
Aと電話したのは一年半前、俺が始めて『止まった』のは2年前だ。
半年ってかいたのは、2年前から半年って意味なw

コメント