初代闇影

キャンピングカーに乗り込んだ時、しまったと思った。 おかしいのだ。何がと言われても、おかしいからおかしい、としか書き様がないかも知れない。 これは感覚の問題なのだから…ドライバーには家族がいた。

その日は日曜日だったから、友達と２人で行ったんだ。 最初は順調にいろいろ採って、そろそろ帰ろうかとしてた時、 友達がいきなり叫んで、その場にへたりこんだ。

車を運転してて、国道に入る為右折しようとしたら信号が黄色に。 いつもなら行ってしまうんだが、くしゃみの為ブレーキ。 その瞬間、目の前で国道側から来た車と、国道に入る左折車が大事故。 車から人は飛び出し血まみれの大パニック。

見た目は普通の２階建て、何の変哲もない家なのよ。 借家じゃない、普通の一戸建ての売り家。 でもそこに住む人々、どういう訳かみんな不幸になって出て行くのよ。

1泊して自分達の家に帰る日の夜、祖父は月を見てこう言った。 「恵子・・・。もう一泊してかんか？・・わしゃ心配や・・・。山道は暗いしなぁ・・」 しかし、私や弟が明日友達と遊ぶのを知っている母は丁寧に断った。

心霊スポットに一人で行くという寒い事をやってみた。 曰く付きの旧トンネルらしいが、転勤ばかりする俺に一緒に行ってくれる友達は近くにはいなかったのだ。

そしたら、遠くから手を振っている影が見えたのでホッして、「オーイ」と手を振り返しながらそこへ走っていく。 が、何かおかしい。 爺ちゃんにしては、その人は背が小さすぎる。

私が川の流れる谷沿いを歩いていると、道の脇に古びた祠がぽつんとひとつありました。 伸び放題の草木に絡まれ、今にも朽ち果てそうな有様でしたが、 祠の中には、小さなお地蔵様が一体、鎮座しています。

たまたま鬼になった奴が真面目な奴だったから、 皆で生け垣と柵を乗り越えて、有名な場所の中に入って隠れることにしたんだ。 しかし、そこで男の死体を発見してしまった…。

婆ちゃんのお兄さんはかなり優秀な人だったそうで、戦闘機に乗って戦ったらしい。 そして、神風特攻にて戦死してしまったそうです。 当時婆ちゃんは、製糸工場を営んでいる親戚の家に疎開していました。