死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？368より
72 ：本当にあった怖い名無し：2022/04/17(日) 15:16:21.23 ID:3qqCBvN20.net
中学の頃の話。
俺の祖父は旅好きで日本中を車一つで旅してた。
俺もそういうのに興味があったから、夏休みの一月だけ旅についていくことにした。
場所は祖父の実家がある香川県。ついでに、四国八十八ヶ所参りをする予定で向かった。
森で迷子や食料不足などトラブルがありつつも順調に目的地に近づいてた。
香川県に入ったぐらいの日。いつも通り夕方になるとスーパーへ食料の買い出しに行った。
俺は買い出しに付き合わず周りをブラブラと歩く。すると、スーパーの隅で白ワンピみたいな服を着た女の人が体育座りで泣いている。
周りに人はいたんだが誰も見向きもしない。
俺は色々と悩んだが声を掛けることにした。「すいません。大丈夫ですか?」みたいな感じ。
でも反応はなかったと思う。最初の声掛けで返事して貰えないと、かなり気まずい。
とりあえず、常備していたポケットティッシュを彼女の横に置いて退散した。
73 ：本当にあった怖い名無し：2022/04/17(日) 15:17:18.27 ID:3qqCBvN20.net
俺は祖父と合流して、10分～20分海辺ぐらい(確か)の海辺へ移動。その日はそこの駐車場で宿泊。
祖父は２０時くらいで寝ちゃったんだが俺は眠れなかった。
眠れずに時間も経っていて深夜。少し海辺を散歩しようと外へ出る。
沢山植えられている松の木を見ながら砂浜に向かっていると前を歩く人がいた。
最初は見えなかったんだけど、近づいている内に白い服を着た女の人だと気づいた。
何でこんな時間にと思いながらも、中学生が深夜出歩いているのはバレると不味いと思って距離はそれ以上近づかなかった。
女の人の外見はスーパーで泣いていた人と同じだ。
その人も砂浜に向かっているらしく、松の林を抜けるために右へ曲がった。
俺はなんとなく彼女に着いていく。
彼女は松の木を抜けて砂浜に出ると、そのまま真っ直ぐ歩き続ける。
だが、すぐ目の前は海だ。俺はこれを見てすぐに松の木に身を隠した。
彼女はどんどん深い所に入っていく。それを見ていて俺は怖くなった。
足、膝、腰。そんくらいは入っていたと思う。
突然、彼女は振り返った様に見えた。
俺は気づかれたと思って一目散に逃げる。
そのまま、車に入って寝た。
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