【怖い話】時間

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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?18より

703 :時間:02/09/06 19:05
今年の2月20、21日。彼女と四万温泉に行きました。その時の話です。 

20日は6時に出発の為、前日は早く寝ようと思っていましたが、友達に誘われて朝4時位まで飲んでいました。
当然、酒は控えめです。

家に着き風呂に入り、準備して寝るかと思った時には5時ちょっと過ぎ。 
寝たら起きれないし、彼女は凄く楽しみにしてる為遅刻も出来ないので、寝ないで行く事にしました。
本読みながら布団の上をゴロゴロして、2,3分位すると目の前が真っ白に。立眩みの時によく似ていました。 
なんだ?って思いまばたきしていると、今度は頭が痛くなってきました。 
目の前は真っ白、頭は激痛。しかし、突然何事もなかったように良くなりました。
頭痛は風邪、二日酔いとかとは違い、初めてくらった感覚で不思議に思ってると、携帯が鳴りました。
『あ、聞こえた。起きてる?着いたよ』
さっき時計を見た時は5時位なので、やけに早く来たなと思って時計を見ると6時18分。 
途中で寝たのかな?良く起きれたな。と思い、家を出ました。 

彼女「6時位に着いて電話したら、出るんだけど、何話してるか分からなかった。 
 寝ぼけてるとかじゃなかった。何回もかけたよ。なんで?」
聞かれても分かりません。それに、携帯が鳴ったのは1回だけです。
車で頭痛の事を話しました。 
寝てないし酒入ってるのに、気分は最高でした。 

旅館に着き、温泉に入って、御飯を前にビールで乾杯。 
その後、途中で買って来た日本酒を飲みました。

ガッチリ酒を飲んだ後、布団を敷いて二人でゴロゴロしていました。彼女は先に眠りにつきました。 
すると、昨日と同じく目の前が白くなり頭痛がしてきました。 
右隣に寝ている彼女を起こそうと右手を伸ばすと届きません。 
手をバタバタしていると、頭痛が無くなりました。 
どうしたんだろ?どっか体でも悪いのかな?と思って起きました。 

704 :時間:02/09/06 19:07
そして、右の彼女に目をやると居ません。
あれ?って思うか思わないかの極短い時間に、ここが泊まっていた旅館じゃないと認識し、どこに居るかも分かりました。
分かりましたが、何故ここに居るのか分かりませんでした。 
居る所は分かるが、状況が全然把握出来ないのです。 
頭痛が直って起きた時に居た場所は、自分の部屋。
どうして自分の部屋に居るか考えましたが、全然分かりません。
あるとしたら、不眠、酒入りで温泉に行って酒を飲んだ為にぶっ倒れて、彼女が家に運んできた。 
それぐらいしか思い付きませんでした。

とにかく彼女にメールしようと携帯をとった時、さらに分からなくなりました。
日付が7月20日5時13分。 
ちょっと考えてから下に行き、新聞で日付を確認しました。7月20日。 
テレビ、その他の時計、日付が分かる物全て見ました。7月20日。 
近くのコンビニに行って新聞を見ました。店員に聞きました。7月20日。 
今まで体験した事は夢だったのか?考えたが理解出来ません。 

家に着き呆然としてると、携帯が鳴りました。6時3分。着信欄には彼女の名前が。 
電話を取って「もしもし」
彼女『着いたよ~』
俺「じゃ~今、行く」 
彼女『お~い、もしもし~。もしもし~』
プチィ。プープープー。 
その後、何回か電話がありましたが話せません。聞こえてないようです。 

『6時位に着いて携帯鳴らしてたら、出るんだけど、何話してるか分からなかった。 
 寝ぼけてるとかじゃなかった。何回もかけたよ。なんで?』
彼女が言っていた言葉を思い出しました。 
意地でも話そうと何回も取りましたが、結果は同じです。聞こえていません。 
そのうち、
「もしもし」
彼女『あ、聞こえた。起きてる?着いたよ』
昨日?(今日?)携帯で話した返事と同じです。時計に目をやると6時18分。 
ものすごくリアルな予知夢を見たんだと、強引に納得させました。 

705 :時間:02/09/06 19:08
車に行くと、前と同じ内容の話をしました。
この出来事を言おうと思ったのですが、なんか怖くて言えませんでした。と言うより、言う気になりませんでした。

同じコンビニに行きました。同じ物を買いました。それ以外買う気になりませんでした。 
なんで同じ物を買ったんだろうと思った時に、ある事を思い付きました。 
昨日(今日)と違う行動をしたらどうなるのだろう?
って言っても、違う道を通るか、違う物を買う位しかありません。 
人生を左右するような事も、違う行動をして左右する事になるとも思えませんが、
違う事をする事によって、何か変わるのか知りたかったのです。 
あの時こんな行動をしてれば、しなければ、と考えた事は皆様もあると思います。 
それは、ほとんどが大小問わず、人生を左右する場面だと思います。 
人生を左右しなくても、違う行動をする事によって将来が変わるのか? 
この時、ものすごくリアルな予知夢から、時間が戻ったんだと考えが変わりました。 
妙にハイテンションになってました。車での話は昨日(今日)と同じです。彼女は変わりないようでした。

最初の方は道は同じです。その内、分岐しても大丈夫な所に来ました。 
昨日(今日)と違う道を進もうと思ったのですが、結局同じ道を進みました。 
そっちに進む気が無かったのです。
ちょっと前まで曲がろう曲がろうと思っていたのに、直前になると違う道に進む気にならないのです。
何回も何回も試みますが、直前になって気が失せるのです。 

彼女に運転してもらえば何かが変わると思って、車を止めました。 
車を止めた場所も、昨日(今日)買い物の為に止まった店です。 
その店には目当ての物が無いのは分かってました。でも見て回りました。 

結局、自分が運転しました。全部同じです。 
進む道も、記憶にある風景も、会話も、立ち寄った場所も。何もかも同じです。
違う事は、自分の考えてる事だけです。 
でも不思議と、2回目の会話なのに楽しさは変わりませんでした。 

706 :時間:02/09/06 19:11
そして問題の夜がやって来ました。また頭痛がして~と考えました。 
この時に、昔テレビでやっていた『世にも奇妙な物語』を思い出しました。 
その物語で、主人公は同じ時間を繰り返すと言う話です。ある時間になると時間が戻るのです。 
また戻ったりしないだろうか?心臓がバクバクし、恐怖を感じてました。 
気付いた時には朝を迎えていました。横にはスヤスヤと寝る彼女が居ました。 
今までの人生で一番安心した朝ではないでしょうか。 
ちょっとした時間の進みと、大幅な時間の戻りはなんだったんでしょうか? 

世の中にはあるか無いかを証明出来ない物や出来事があります。 
運命もその中の1つと思ってます。
自分は運命は無いと思ってます。 
今回の事が時間が戻たとして、同じ行動しか出来なかった事を考えると、
運命はあると思わせるのに充分ですが、時間が戻ったと証明は出来ません。 
リアルな予知夢かもしれません。 
何より、1回目と2回目とでは、自分の考えが違うのです。 
運命があるのなら、考えも一緒なのでは?と思うようにしました。 

707 :時間:02/09/06 19:12
この話は、彼女を含め友達が集まった時に話しました。かなりの論争を巻き起こしました。 
その時に1人の女の子が、
「前、○○に会った時に、A(自分)は思い出せなかったよね。その時は時間が進んでたんじゃない」
人との出会いは、記憶の中でもかなり残ってると思うのですが、 
自分は○○ちゃんの事は覚えてたのですが、出会いが覚えてなかったのです。 
1回目に会った時と2回目とでは2ヶ月も経ってないって事なのですが、出会いを覚えてませんでした。
でも○○ちゃんの事は知ってました。 
1回目の時には一緒に飲んだらしいのですが覚えてません。 
その時は不思議だなと思ってましたが、旅行の事である結論を出しました。 
『時間が進んだり戻ったりする事はあるが、自分には認識が無い』
今回の旅行の時は偶然認識しただけ。なんの偶然かは分かりませんが。 

皆様も、会った事ある人だなと思うけど、誰か思い出せない時。
知っている人だけど、出会ったのがいつか分からない時。
記憶が本当に無いのなら、時間が飛んでるかもしれません。 
自分が認識してないだけで。戻ってる事も含めて。

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