【怖い話】兵庫県のM神社で肝試しをした

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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?134より

827 :神社:2006/07/06(木) 23:45:35 ID:daZU5q5O0
僕がまだ中学三年の時の話。
兵庫県のM神社(地元では創立者の名をとって「Nさん」と呼ばれている)での話。

そこで仲のいい友達6人で肝試しをすることになり、3:3に別れて中に入る事にしました。
普通は一人ずつ入るのでしょうが、6人はどうしようもないチキン。
僕を含む3人が外に残って待機兼見張りを兼ね、残り3人が先発隊として中に入って行きました。
当時はまだ携帯はそこまで普及しておらず、代わりにPHSが流行っていました。
この6人の中で持ってるのは僕と先発隊のメンバーの一人のみ。
何かあったら連絡を取り合うという事に決まり、肝試しは始まりました。

829 :神社:2006/07/06(木) 23:58:49 ID:daZU5q5O0
五分ほどして早速着信。
電話口からは3人の楽しそうな声。怖いので無理矢理明るく振る舞っているのだろう、妙にテンションが高い。
状況報告やら夜の神社はやっぱり感じが違う等、どうでもいい会話が続きました。
しかし10分程話ていた時、電話口から奇妙な一言、
『おっ、隠し通路発見!』
僕は子供の頃からこの神社が遊び場のようなものだったので、今彼等が何処にいるのか手に取るように判るのですが、
「そんな所に通路なんかなかったはず…」
その後も状況報告が続きましたが、彼等が今何処にいるのか全く分からなくなりました。
覚えているのは『狛犬が三匹いる』や『砂利敷きの道が終わり、土の道に変わった』など意味不明なもの。
そうこうしてるうちに電池がなくなりかけたみたいで、一旦切ることになりました。

832 :神社:2006/07/07(金) 00:04:47 ID:lr8e7gBH0
その後、何故か電話はかかってこず、待てど暮らせど三人は出てきません。
一時間たっても出て来ないのでさすがに焦りを感じた待機部隊は、中の三人を探しに行こうか考えましたが、
この三人もチキン。
悩んだ挙句、「きっと神主さんに見つかって怒られてるんだ」と無理矢理話をまとめ、
中の三人を見捨てて逃げるように帰りました。

844 :神社:2006/07/07(金) 00:32:18 ID:dXxeKPWc0
次の日、三人は無事に帰ってきただろうか?中で一体何があったのか問いつめようと三人に近寄ると、
何故か三人共怒っている。怒るのはこっちのほうで怒られる覚えはない。
訳が判らずとりあえず三人の事情を聞くと、
「俺達は中に入って20分もしないうちに外に出てきた」
「外に出たがお前ら(待機部隊)は何処にもいない」
「お前(僕のこと)に何度も電話したがずっと通話中だった」
「俺らが怖い思いをしてる中、一体お前ら何処で何をしてたんだ!」
と、こうである。
向こうは嘘をつくはずはないし、ついてるようにも見えない。第一それに加えて本気で怒っている。

847 :神社:2006/07/07(金) 00:50:13 ID:dXxeKPWc0
こっちの事情を話すと、向こうは当然全く信じていない。
しかし嘘をついていないのはこちらも同じ。やっとの事で信じてもらえた。
しかし全く判らないのはあの電話。
お互い嘘をついていないのなら、あの電話の主は誰だったのか。一体何の目的があったのか。
ちなみにその神社は変わった造りをしていて、
人が自由に歩けるのは神社の総面積のたった五割弱であり、その他は林とも森とも言い難い広大な空間が広がっている。
その森に何があるのかは神社の人間しかわからない。森の周囲は頑丈な塀が囲ってあるのだ。
僕が思うのは彼等はそこに行ってしまったのかもしれない。可能性としてはそれしか考えられない。
しかしそれだと三人の話と全く食い違う。
また、後日にその隠し通路とやらを6人で探したが、そんなものはやはり見つからない。
全く訳が判らない。

851 :神社:2006/07/07(金) 01:13:18 ID:dXxeKPWc0
話と関係ないかもしれないが、後日おばあちゃんに聞いた話では、「同じ肝試しでもお墓と神社では全く違う」と。
「夜のお墓というのは幽霊が落ち着き、休まる場所であって、よっぽど不謹慎な事でもしない限り何も起こらない」のだそうだ。
が、「夜の神社だけはやめときなさい。神社はお墓と違って神様が集まる所なんだよ」と、そういう話である。
6人は神社の神様の怒りを買ってしまったのかもしれない。

現在、この6人はまだ何の祟りや不幸な事は何も起こっていない。
内、一人は東京に行って最近は連絡をとっていないが、僕を含む残り5人は今でも地元に住んでいる。
しかし神社での出来事は未だに謎なままである。最近ではこの話は仲間内ではタブーになりつつある。
7年前の中学三年の時に起こった、怖いというより不思議な、気持ち悪い話でした。

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