死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?221より
412 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 00:16:41 ID:zxh4qEh/0
数年前、大学院生で修論も出して毎日が暇だった。
そんな時オカ板にハマり、いろんなスレを読んで、
見えたこと無いけど幽霊って本当にいるのかな?とか考えていた。
完全に昼夜逆転していたから、昼の2時くらいに起きてカップ麺を作ろうと台所へ。
台所から玄関のドアが見えるんだけど、そのドアに付いてる新聞用の郵便受けから、
白くて小さい手が出ているのが見えた。
幅は5センチもなく、ふつうの人間の腕が入るような大きさじゃない。
その手は、下から上に向かって何かを探すような動きをしていた。
413 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 00:17:36 ID:zxh4qEh/0
その直前にオカ板で、手だけの幽霊の話を読んでいたことも有り、パニックになった俺は、
幽霊も怯えると調子に乗るという話を思い出し、2度と来たくなくなるようにビビらせてやろうと思い、
玄関の横に置いてあった軍手をはめて、
『軍手なら幽霊でも大丈夫!触っても大丈夫!』って言い聞かせて、
(なぜ大丈夫だと思ったのか、今では全く分からない)
手を掴んで、思いっきり体重をかけて後ろに引っ張った。
甲高い声で悲鳴が上がった。
俺はあわてて外へ出ると、
郵便受けに手を突っ込んで泣き叫んでる子供と、誰かが廊下を走り去っていく音が聞こえた。
大学時代はボクシングをやっていて、腕力には自信のある俺。
子供の腕は抜けなくなっていた。
俺はどうして良いのかわからず、119番に電話をして、
『救急ですか?消防ですか?』と聞かれ、「消防です!」と答えた。
多分、『小坊(小学生)です!』って言いたかった。
414 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 00:19:52 ID:zxh4qEh/0
「子供の手が抜けない」と伝えると、向こうで気を利かせて救急車を派遣してくれ、
救急隊員?が引っ張っても抜けず、やむなくバールのようなもので郵便受けの穴を広げて手を抜いた。
子供は、鎖骨と指骨折、手首と肘と肩脱臼、靱帯損傷、すり傷多数と重症だった。
俺は警察署で事情聴取。警官は怒鳴りまくりで怖かった。
「やっちまった…ごめんなさい…刑務所かな」とおびえていたら、2泊した後に警察から、
「その子がカギを開けて親が空き巣に入る、コンビの常習犯だった」と言う事を聞かされた。
子供の小さい手を利用して、郵便受けから手を入れてドアノブの鍵を外してたらしい。
どうやらあの時、廊下を走り去っていったのは親だったようだ。
その後、俺は不起訴。
向こうの親とも話したけど、どうしても生活費がなくて、家を追い出され車で生活し、
子供の食費を稼ぐため仕方なくやっていたらしい。
空き巣に入っても、お金は1000円とか、最低限必要な分しかとっていなかったとか。
それからどうなったのかは、わからない。
子供が怪我して泣き叫んでるのに、走り去って逃げていく親が怖いと思った。
あの子の幸せを切に願う。
418 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 00:28:05 ID:9xIQtK/30
>>413-414
ぬう、なかなか興味深い話をありがとう
しかし、自分の部屋の郵便受けに手を突っ込んでた不躾な餓鬼に、過剰で怪我させたとはいえ、
警察に2泊3日も拘留されて、起訴か不起訴の審議に掛けられちゃうのか・・・
法律って一体・・・
419 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 00:31:34 ID:zxh4qEh/0
>>418
俺の推測だけど、
多分俺の「ネットで読んだ白い手の幽霊が来たかと思って、滑り止め付きの軍手をして引っ張った」って、
わけのわからない証言の扱いに困ったんだと思う。
わざと怪我させたんじゃない、って事を分かってもらうのが大変すぎたw
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