死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?190より
476 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:42:37 ID:Bh1vbgV+0
先月、メニエル症候群で入院した時の事なんだけど。
甲斐甲斐しく面倒を見てくれた彼女を、怖いと感じた話。
まず朝起きた時、めまいと吐き気で体を起こせなかった。
周りがぐるぐる回ってて頭も痛くて、俺は脳の病気かと思ったんだけど、
彼女は俺の額のあたりに手をかざしただけで、
「三半規管だね。脳じゃないから大丈夫。落ち着いて」
と言って、俺は救急車で運ばれた。
自分ではもう死ぬんだと思ってたけど、彼女が言ったとおり三半規管の病気で、2、3日の入院が必要と言われた。
この時、彼女は既に入院準備をして救急車に乗ってくれていて、しかも5日分の用意で結構な荷物だった。
その時は荷物多すぎと笑ったけど、後日、本当に入院が5日間に延びた時はぞっとした。
その日、彼女は消灯時間までいてくれて帰ったけど、病室を見回して、
「夜もいてあげたいけど無理だから、出来るだけ毎日来るね」と言って帰って行った。
その夜はひどく魘されたし、金縛りにもあった。
477 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:43:27 ID:Bh1vbgV+0
次の日の朝、食欲はあったけど目が回るから体を起こせなくて、
配膳されても一切手をつけられずに、朝食が下げられていった。
すると、検温と回診が終わった頃に彼女が来て、
まるで食べられなかった事がわかっていたかのように、
寝たままで食べられるようにおにぎりや、俺の好きな物をお弁当にしてきてくれた。
その日の昼は、彼女が用事があるので、昼の分もおにぎりを多めに作ってきてくれていたのだが、
行かなくても良くなったので、昼は横になったままで病院食を食べさせてもらった。
点滴の効果でウトウトしてきて、目が閉じる時に、
ナイトテーブルに、ラップに包んだおにぎりが3個置いてあるのが見えた。
ここからは多分夢の話。
俺が眠っている横で、彼女は昼に使ったスプーンや箸を洗いに行ったり、溲瓶の処理をしたり、
一通りの事をしてから、椅子にかけて本を読んでいた。
すると、ナイトテーブルの引き出しから、血だらけの青白い手が出てきた。
彼女がその手を読んでいた本で叩くと、手は一旦引き出しに引っ込んで、
血がなくなった綺麗な状態で再び出てきた。
すると彼女は頷いて、青白い手に一番右側のふりかけのおにぎりを渡し、手は引き出しに引っ込んでいった。
目が覚めて、おかしい夢だったなと彼女を見ると、ベッドにもたれて居眠りをしていた。
おにぎりは、一番右のふりかけのがなくなっていた。
ちなみに、彼女は極端に神経質で、決まった時間以外は絶対に間食をしない。
478 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:44:15 ID:Bh1vbgV+0
その日の夜、彼女が帰った後も嫌な感じがして眠れないでいると、
隣のベッドの患者が、カーテン越しに話しかけてきた。
うっとうしいと思ったけど、
相手は年寄りで、昼間も誰も見舞いに来てなかったから寂しいんだろうと思って、小声で相手をしていた。
孫がこの春で小学を卒業する事とか、
近所の野良猫に餌をやっていたけど、自分が入院してしまったから心配だとか、そんな話。
最後に、ジジイは妙な事を言いだした。
「あんたの連れ合いは、あれは良くない。居心地が悪いから、もう出て行かなくてはならない」
失礼なジジイだと思って、それ以降は無視した。
翌朝もおにぎりを作ってきてくれた彼女に、昨夜の事があって、隣の奴はどんな奴か尋ねると、
「ここは4人部屋だけど、○○さんの隣は入院した時からパッと見は空いてるよ。でももう何もいない」と。
パッと見はって…。
ちなみにその晩から、金縛りのも嫌な感じで眠れない事もなくなった。
その後無事に退院したけど、普段から「見えている」「全て分かっている」的な事が色々あって、
頼れる彼女だけど少し怖い。
479 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:52:36 ID:LXNfz6q0O
浮気とかして彼女を傷つけなければ最強に最高やん♪
お幸せに&お大事にね
480 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:56:17 ID:XDxP6Xf4O
怖いけど…素晴らしい彼女だなぁ。
481 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 13:59:43 ID:Bh1vbgV+0
>>479,480
ありがとう。
でも、地震の5分前くらいに『揺れるよ』ってメールしてきたり、
身内や知り合いが亡くなる少し前には、必ずわかったように香典袋を用意してるんだ。
一緒にいるには恐すぎるよ。
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