死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?50より
240 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 15:18
オレと友達が実際にあった話。
ちなみに幽霊はでてこない。
オレの友達(以後M原)は、高校のころイジメっ子だった。
仲のいい仲間数名(オレ含む)とつるんでいたが、
その内、M原を含む3人は、1人の生徒に常習的にイジメを行っていた。
イジメられっ子(以後W部)は痩せていて、色白で、メガネで、暗く、
口を開いたと思ったら、理屈っぽくこ難しい事をボソボソ喋る、いかにもってやつだった。
オレも見ていてイジメたくなる気持ちはわかったが、M原を含む3人はちょっと行き過ぎだと思っていた。
殴る、蹴るは当たり前。顔に油性ペンで落書きをする、トイレで●ナニーをさせる。
女のスカートめくりを命じる。他クラスの水泳の時間に女子更衣室に忍び込ませる。
・・・ぶっちゃけ、この辺まではオレも一緒におもしろがっていた。
241 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 15:37
しかし、イジメはエスカレートし、
殴るのも吐くまで腹を殴ったり、
2階から植木(垣根?)の上に落ちても大丈夫か試すといって、そいつを2階から植木の上に突き落としたり、
そのうち金まで要求する始末。
オレらもさすがに引いていたが、その3人はそれらを喜々としてやっているようだった。
M原は当時、いわゆるオレらのリーダー的存在で、イジメをやめろとは皆言い出しずらかった。
もちろんオレも含めて。
ある日、イジメっ子3人の内の1人、Y下が朝登校して教室に入って来るなり、
既にM原にイジメられ、ふんじばられているW部に凄まじい回し蹴りをお見舞いした。
W部の口と鼻からはすごい量の血が溢れ、咳き込むW部の口から折れた歯が落ちた。
オレらはさすがに、いつものイジメと違うテンションのY下に驚き、止めに入った。
「こいつマジでぶっ殺す!」と息巻いているY下を、皆で羽交い締めにした。
その場は収まったが、Y下はその日の内に停学となり、途中で家に帰された。
244 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 15:46
オレらは帰り、いつものメンバーで、自宅謹慎を命じられているY下の家に行った。
Y下の部屋に入るとガラスが割れていた。
「Yちゃん、これどしたん?」と聞くと、
「昨日の夜、猫の死体が投げ込まれたんじゃーや、絶対W部じゃ、あいつマジで殺す!」
なんでも猫がズタズタに切り刻まれた死体が、Y下の部屋に投げ込まれたらしい。深夜の2時に。
なんでW部なのか聞くと、「あいつしかおるまーが」と言う。
M原が「明日W部に聞いちゃるよ。もしそうだったら連れてきたるけー。でもツラなぐったらばれるけー腹にせーよ」。
次の日、W部は休みだった。それから3日後、やっとW部が学校に来た。
M原はさっそくW部をトイレにつれだし、猫放り込み事件について問いつめた。
オレも一緒にいたが、どうせW部が犯人でも言うわけないなと思っていた。
すると、「そうよ、オレがやったんよ。それがどしたん」。
これにはビックリした。M原も「はぁ?」と言って、次の言葉が浮かばないのかしばらく黙っていた。
W部は続けて、「次はM原んとこじゃけぇ」と言った。
M原は怒り狂ったようにW部を殴りはじめた。オレらは必死で止めたが、もうW部の顔はボコボコ。
Y下に続きM原まで停学になった。
248 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 16:08
取り残された1人のイジメっ子(T城)は、1人ではイジメができない。
次の日W部はボコボコの顔のまま学校に来て、ニヤニヤ笑いながらT城に「今日はなんもせんのん?」と言ってきた。
「あ?お前なめとんか?殺すで!」と言いつつ、T城は手が出ない。
「T城、やめーや、ほっとけ」と言ってなだめていたが、
「1人じゃなんもできんのんじゃろ?」という言葉にキレ、椅子でW部を殴ってしまった。
とうとうイジメっ子3人は全員停学になった。
250 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 16:09
ある日、いつもはM原と帰る道中、1人で下校していると、遠くから呼び止められた。見るとW部だった。
「○○君(なぜかオレは君づけ)M原ん家行くん?」
「いや・・・別に。帰るよ」
M原の家は、オレの下校途中の道にあった。
オレはW部を無視して歩き続けたが、W部もついて来る。
もしかしてこいつM原ん家に・・・?と思い。
「おい、お前どこ行くんや?」と聞くと、急に持っていたカバンを開け、中からなにか取り出した。
それは黒いゴミ袋で、オレは猛烈に嫌な予感がした。
W部はさらに黒いゴミ袋に手を突っ込み、中から真っ赤な猫の死体を取り出した。
長そでの白いシャツの袖が、猫の血で真っ赤になっていくのもお構いなしで、
W部は猫の死体を片手に、オレを見てニヤニヤしていた。
あれはマジで忘れない、17才のトラウマになっている。
唖然とするオレを置いて、W部は道を歩いて行った。
当然、その猫はM原の家に投げ込まれ、その晩、T城の家にも石が投げ込まれた。
260 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 16:16
両方の家は警察に被害届を出し、猫の死体を持っている所を目撃されたW部は補導され、学校も停学になった。
そしてW部は、そのまま転校していってしまった。
この事件は、3面記事で新聞にも載った。
イジメについても噂がたち、3人もさぞ肩身の狭い思いをしただろう。(当然と言えば当然だろうが)
262 :途切れ途切れでスイマセン:03/08/26 16:21
それから十数年経ち今に至るが、それからあの頃の仲間とは疎遠になり、
オレも結婚して、昔のことはすっかり忘れていた。
思い出したのは同窓会でのこと。
昔の仲間に会えるのがとても楽しみだった。
W部のことも思い出したが、そんな話はしなくていいと思っていた。
当日・・・なんと、W部が顔を出していた。
しかもM原、Y下、T城と同じ席で。
オレはビビったが、もしかしたら仲直りしたのかもと思った。
オレらも30近いし、大人の話もできる。オレも、昔はすまなかったと、一言言おうと思っていた。
輪になってる所に行き、「よー、久しぶり!みんな元気しとった!?」と陽気に声をかけた。
すると、最初に口を開いたのはW部。
「○○君、久しぶり」
・・・後の連中からは返事がない。
「あれ!?どしたん!?テンション低いね?」
動揺を隠し、陽気に続けた。
するとM原が唐突に、「お前、W部に謝れや、昔のこと」と言った。
オレはびっくりして、「どしたん?急に・・・」と言うと、
W部は「○○君はええよ。オレのこと殴らんかったし」とM原に言った。
M原はそのまま黙ってしまった。
273 :最後:03/08/26 16:36
その後、オレはM原やW部のいる所から離れて酒を飲んでいた。
そして、W部がトイレに立ったのを見計らって、
そこに行き、「おい、どしたん?なんかあったん?」と尋ねた。
みんな黙っていたが、Y下がこう言った。
「いや、なんでもないよ。気にせんで」
そのままみんな何も話さない。
しまいには、「オレらにはあんまり喋りかけんな」とまで言われてしまった。
戻って来たW部は、浮いているのもお構いなしに皆に喋りかけまくっていた。
そのうれしそうな顔を見て、昔ネコを片手に笑っていたW部を思い出し、
怖くなったオレは、みんなに黙って帰ってしまった。
その後、M原、Y下、T城、それぞれに電話をかけ、何があったのか聞こうと思ったが、
みんな何も言わず、M原には『二度とかけてくんなや!!』とどなられてしまった。
オレらの間では、なにか弱味を握られているとか噂がたっているが、
結局本当のことはわからず、それから昔の仲間3人とは連絡をとっていない。
途切れ途切れになってスマンでした。
オレの、十数年前からちょい前にかけての怖い体験。
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