死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?81より
461 :本当にあった怖い名無し:04/08/07 02:49 ID:ZYOoZMiN
今日の夕方、もうすぐ六歳になる娘を保育園に迎えに行った。
家に帰る車の中で娘に聞かれた。
「ねぇ、おばけとかゆうれいとか本当にいないの?」
「いないよ。おばけなんていない。作り話か寝ぼけた人の見間違いだよ」といつも通りに答えた。
「でもね、おうちでみたよ」と娘。
「いつ?どこで?」
「昨日の夜、ごはん食べるお部屋の、ABCの紙(アルファベットの表)が貼ってある壁のとこで」
「どんなおばけだったの?」
「白い煙みたいな丸い形で、こわーい顔がついてた」
「夢じゃなくて?」
「夢じゃないもん!」
「・・・ふーん。きっと寝ぼけて見間違えたんだよ」
娘にそう言い聞かせながらも、ちょっと腕に鳥肌が立っていた。
やっぱあれは見間違いじゃなかったんだなあ。
六年前の八月。
出産を翌月に控え、カミさんは実家に戻っていた。
3DKのアパートには俺一人。
そんなある日の深夜、昨日娘が見たというお化けを同じ場所で俺も見ていた。
大きめのビーチボール大のふわふわした白い固まりに、黒くぽっかりと空いた目と鼻の穴、そして口がついていた。
幽霊など信じていないし、
万が一目の前に現れたとしても、そんなあやふやなモノに負けるわけがないというのが俺の持論だった。
というわけで、そいつの存在に気がついた数秒後には跳び蹴りをくらわしていた。
ぐにゃりとした感触があったと思うがよく憶えていない。
それよりもその後ろにあった壁に大穴をあけてしまった衝撃の方が大きかった。
お化けなんてそっちのけで、穴をどうにか塞ごうと深夜にあれこれやったのを憶えている。
現在、その大穴の跡を隠すためにアルファベットの表を貼っている。
463 :本当にあった怖い名無し:04/08/07 03:12 ID:FcbqCZ68
>>461
六年間奥さんが気付いてないのならそっちのほうが怖い(^^;)
464 :461:04/08/07 03:26 ID:ZYOoZMiN
>>463
いや、当然出産後に帰ってきてすぐ気付かれたよw
とりあえずの応急処置で塞いであるんだけど、みっともないからカレンダー貼ったりとか色々してた。
現在は娘の為にアルファベットの表を貼ってる。
で、お化けの話だけど、娘は夜中に目を覚ましたとき見たらしい。
びっくりして見つめてたら、壁に吸い込まれるように消えたそうな。
六年前に壁の中に蹴りこんでたのかもしれん。
つーかあんなモノ見てよく泣かなかったもんだ。
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