死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?72より
386 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/18 01:43 ID:TtHg6CEa
これは俺が5年前に体験した、世にも奇妙な話だ。
ある夏の日、俺は友人である男Aの車に、女Bと女Cを乗せドライブしていた。
時計はすでに0時を回っていた。
その日は雨がしとしとと降り続けており、じめじめして生暖かい日だった。
A「どうせなら、肝試ししようぜ!なんか天気も気持ち悪いし。ははは」
そんなAの突拍子もない提案に、他のみんなは嫌な表情を浮かべた。
なかでも一番嫌がっていたのは、カエルとお化けが大の苦手だった俺である。
俺「いやいやいや。いいって!帰って酒でも飲もうぜー」
そんな怖がる私を見て、Aはますます面白がり、いよいよ皆を説得にかかった。
A「わかったわかった。んでも、どうせ帰り道だし、○○霊園にちょっとだけ寄ってこうよ。
いいっしょ?寄るだけ寄るだけ。すぐ帰るから。そしたら飲もうぜ!パーっと!はは」
388 :386:04/05/18 01:46 ID:TtHg6CEa
そんなノリノリのAの様子を見て、後部座席に座る女性陣も俺も、渋々ながら承諾してしまった。
雨は依然シトシトと、フロントガラスにこびり付いてくる。
A「おっ、もうすぐだな!」
強がるかのように、車内はたわいもない話で盛り上がっていた中、
そのAの言葉に3人は少し顔をこわばらせながら、今から向かううっそうとした森に目を向けた。
○○霊園は、国道から細い道へと入り、400メートルほど森の中を進んだところにあった。
A「暗ぇーー!こえーー!ははは」
B「マジ怖いマジ怖い。やめようよ、やっぱり」
車は国道から、その細い道へと進入した。
周りは木々がうっそうと生い茂り、もちろん街灯など一つもなく、暗闇そのものだった。
車のライトだけを頼りに、舗装されていないその道を、ガタガタと車体を揺らしながら奥へと進む。
389 :386:04/05/18 01:47 ID:TtHg6CEa
C「いやー!チョー怖い、マジ怖い。つーか細くてユーターンできないじゃん!」
A「余裕余裕!どっかでターンできるって。つーかマジ暗いな~」
後ろを振り返ると、すでに国道は見えなくなっていた。
幾分目が慣れてきたものの、そのことがかえって恐怖心をあおった。
あれだけ乗り気だったAもさすがに少し怖くなったのか、CDのボリュームを上げた。
A「おっ!あそこにターンできそうな場所があるぞ!どうする?」
中間地点ぐらいなのだろうか。道幅がやや広いところがあった。
そのAの言葉には、すでに引き返したいという意思がこもっていたようにも思える。
俺「もういいって。帰ろうぜ!マジ勘弁だよ」
B「早くユーターン!」
A「ははは。おまえらビビリだなー。んじゃ帰っか」
C「マジもう無理。つーかAもビビってんでしょ!早く帰ろうよ!!」
そんなCの言葉に、強がりのAは急に車のエンジンを停めた。
391 :386:04/05/18 01:48 ID:TtHg6CEa
辺りは一瞬にして暗闇に閉ざされた。
今まで車内に大音量で流れていたCDも止まった。
ただ雨の音だけがシトシトと聞こえてくる。
俺「うわっ!」
B「きゃぁーー」
C「きゃあー!」
A「はっはは。やべー、マジでこえーな。やべーやべー。ん?あれ…」
俺「マジ殺すぞA!!早くエンジン付けろボケェ!」
B「なんなの、早くつけてよ!もう最悪―!」
A「あれ?あれ?つかねー。なんだよ!つかねーよ!」
俺「おい、マジでふざけんなよ!怖えーから早くつけろって!マジ殺すぞ!」
A「マジだって!つかねーんだって!お前やってみろよ!」
発狂してAを殴ってしまいそうな衝動を抑えながら、車のキーへと手を伸ばした。
ガチャ、キンキンキンキーン キンキンキンキンキーン
392 :386:04/05/18 01:50 ID:TtHg6CEa
俺「おい、なんだよ!マジかよ!」
キンキンキンキーン キンキンキンキンキーン
スターターの金属音だけがむなしく鳴り響き、エンジンはかからなかった。
俺「マジかよ!おまえ、余計なことすっからだろ!マジで殺すおまえー」
A「悪ぃって。つーか何でだろ?ちょっと見てくるわ。ちっ、最悪だよ!」
Aはボンネットを開け、雨の中、車の外へと飛び出していった。
後ろの二人も大分怖がっているようで、不安そうな表情を浮かべながら震えているようだ。
すると、後ろに座っていたBが突然、
B「ちょっと!マジ、あれ何?ちょっとあそこ見て見て、早く!」
Bの指差した方を見てみる。車の左前方の森の中に、何やら光っているものが見える。
俺「あっ!何だよ、あれ!」
後ろの二人はすでに発狂している。俺も気絶しそうなほど怖かった。
その光がだんだんと近づいてくる。なにやらライトのようにも見える。
393 :386:04/05/18 01:52 ID:TtHg6CEa
なにか危険を感じた俺は、Aを車内に戻すべくドアを開けようとした。
その瞬間その光の正体は、突然車の目の前に現れた。
中年の男性のようだ。つなぎのような服を着ていて、手には懐中電灯を持っている。
こんな雨の日に傘も差していない。
Aはびっくりして車内に飛び戻ってきた。
A「なにあいつ?なんなの、あいつ?やべーよ、マジでやべーよ!」
その男は、しきりに大声で何かを叫んでいるようだ。
幾分強くなった雨脚のせいでよく聞き取れなかったが、確かに険しい表情で怒鳴り声を発している。
ドンドンドンドン
男は運転席の窓を強く叩いた。
もう何がなんだかわからない。頭の中が真っ白だ。
ドンドンドンドンドンドンドンドン
「あ…」
ドンドンドンドンドンドンドンドン
「あけろ…」
394 :386:04/05/18 01:53 ID:TtHg6CEa
ようやく聞き取れた男の言葉に、Aは無意識にドアを開けてしまった。
A「すいませんすいません!エンジンがかからなくて、すいません…」
男はあいかわらず何かを言っている。
「こ…おま…だな…どけ…」
男はグイとAを車の外へと引っ張り出して、運転席へと座った。
キンキンキンキン…ブルンブルンブルルルルル…
突然エンジンがかかった。
Aを運転席に戻したその男は、ものすごい大きな声で叫んだ。
「ここはお前達が来る場所じゃないんだ!」
混乱して、その後どうしたのかよく覚えていないが、気付くと4人はコンビニにいた。
395 :386:04/05/18 01:55 ID:TtHg6CEa
俺「マジ怖かった…」
A「やばかったなーあいつ何者なんだよ…」
後ろの女の子二人は、声を出して泣いている。
A「落ち着いて、とりあえず便所でも行くか?」
そのコンビニのトイレは、外に設置してあった。
車を降りた4人は、フラフラな足取りで便所へと向かう。
そこで俺は、ふとあることに気付いた。
俺「おいっ!A、おまえ、なんで血ついてんの?」
A「え?嘘!あっ…」
Aの右手は血で赤く染まっていた。
女の子二人は気を失ったのか、その場に崩れ落ちた。
396 :386:04/05/18 01:56 ID:TtHg6CEa
A「なんで…なんだよ、この血…」
俺とAは急いで便所にある洗面所で、その手についた血を洗い流した。
A「気持ちわりーよ。なんだよ、この血…」
ジャブジャブ
俺「んでも、怪我はしてねーみたいだな」
A「そうだな。あっ!ま…まさか…」
俺「えっ…」
Aがジーンズの右ポケットから取り出した車の鍵は、血で真っ赤に染まっていた。
なにやら毛のようなものも付いている!?
ぎゃぁーーーーーー!!!
その日は朝になるまで、俺の部屋で4人で呆然としていた。
外はまだ雨が降り続いていた…
399 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/18 02:03 ID:5CJSXham
>>386
直球の質問でゴメン。
その話は創作?
400 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/18 02:03 ID:cduR3TDb
それって、注意してくれた管理人さんが怒っただけの話?
401 :386:04/05/18 02:04 ID:TtHg6CEa
これ思い出すだけで、今でも鳥肌が立つよ。
あんな雨の日の真夜中に、霊園で何してたんだよって話だよね。
人間っぽかったけど、それでも気味悪い。
404 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/18 02:06 ID:cduR3TDb
道路に死んで潰れていた犬の死骸とかを、霊園まで葬ってたんじゃない?
405 :386:04/05/18 02:07 ID:TtHg6CEa
>> 399
これマジだって!霊園って市川霊園のことだよ。
何か聞くところによると今ではペットセメタリーになってるらしいけど。
>>400
だったらいいんだけどね。にしても、あの血はなんだったんだろう。
409 :404:04/05/18 02:12 ID:cduR3TDb
似たような経験があったので(兄貴と葬りに行った事が・・事故犬を)真夜中に。
手はゴム手袋してたから血では染まらなかったが、ジーンズに血が付いた(鬱
411 :386:04/05/18 02:13 ID:TtHg6CEa
>>404
そうかもね。でもイマイチ腑に落ちない…
あと、これは余談だけど、
そのときの女の子の1人が、その一週間後に焼身自殺を目撃したらしい。
つーか、目と鼻の先で断末魔をあげてたのを見てしまったらしい。
なんか向こうから、火の玉が叫びながら走って向かってきたんだってw
413 :399:04/05/18 02:20 ID:5CJSXham
しんだ?
416 :386:04/05/18 02:24 ID:TtHg6CEa
ん?焼身自殺?余裕で死んだらしいよ。
今となっては、すごいリアルに一部始終を説明してくれるんだが、とにかく断末魔は耳に残るらしい。
ぐぅぅぅううあああー、って。
しかも、皮膚が焼けてバチバチ音がして、メチャクチャ臭かったらしい。
んで、すごい転がってったって。
警察に事情聴取された後に電話くれたんだけど、ピヨピヨしてた。
いまでもちょっとトラウマだって。
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