怖い話

そいつの弟はちょっと前に自殺してたんだよね。 なんか、バイトしていた天丼屋をクビになって、頭から高温の天ぷら油を浴びて大やけどした挙句死んだとかで。

広間の中央には、気味の悪い死体が転がっていた。 顔と大きさで、何とか駆除された猿だって事はわかったが、

田中は所謂霊感があり、いつもはふざけているが、何かを感じると別人のようになる。 突然、田中が「ヤバい」とぼそっと溢す。

化石化石とか言いながら１０分ぐらい探してたら、目の前にある木の一部が紫色に変色してるのを見つけたんだ。 なんというか、木に紫色のカビ？が生えたみたいで、ぐにゃぐにゃ動いていた。

東京大空襲の折、彼の基地からも燃える東京が見えたそうだ。 じいさんは愛機の側で待機していたんだろう、それを見ていたらしい。

軽い嫉妬を込めて電話に出た俺の耳に届いたのは、Ｏの悲鳴に近い叫びでした。 『Ａ夫人が溺れて行方不明や！』

課長にその話をすると、「佐伯さんだよ」。 不思議がることもなく言いました。

知らない番号から電話が来て、おばさんの声で『鈴木さん(仮名)？』って聞かれた。でも自分は田中(仮名)。 「いいえ違います」って答えたら、『じゃあ誰？』って言われて、