初代闇影

準備は万端、晩酌で完全にデキあがった親父を車に乗せるのは容易かった。 「全然怖くねぇよ！俺がお前らの頃には…」と意気がる親父を尻目に、ほくそ笑む俺と弟。

グーグルマップのストリートビューには、人の顔や車のナンバーに自動でぼかしを入れる機能があるんだけど、 なぜか何もないところにぼかしが入っていることがあって、そこに行って同じ角度で写真を撮るとかなりの確率で心霊写真が撮れる。

俺の家には、小さい頃からひきこもりのオッサンがいた。 50～60くらいの白髪白髪で（オウムの教祖みたいな）、随時家の中にいて何もしない。 当時じいちゃんはちゃんと２人いたから、祖父というわけでもないようだった。

佳織は呪いとか言ってたけど、それ以前に体に悪そうなので。 佳織は見ただけで、中に何か入っているということがわかったわけで、 俺も順一も、佳織の「見えるよ」を信用するようになった。

しかし、俺たちにも天敵がいた。それが"けんけん婆あ"だ。 廃屋に住み着いているらしい年取った浮浪者で、名前の通り片足がなかった。 けんけん婆あは、俺たちに干渉してくることはなかったが

ほどほどに酔っ払ったから、ホテルに帰ろうとタクシー拾って、 ２～３分乗ったところでおかしなことに気づいた。 なんかタクシーの運転手が、ずっと小声でブツブツ言ってるのね。

俺は、ジェンベっていう太鼓のサークルのメンバーで、 新入生の勧誘やってたら、いきなり黒人が「やりたい」って来てんだよ。 話し聞いたら留学生で、名前がアブディラだかアブドゥルだかって言うから、 俺らサークル仲間はアブさんって呼んでた。

３年ほど前、私は東京中野の賃貸マンションに住んでいました。 ある土曜日、会社が休みだった私は、当時３歳の息子と二人で部屋の中であそんでいました。 あそぶのに疲れた私は、こどもを一人であそばせておいて、部屋の中で

去年の夏の約一ヶ月の事を書くから少し長くなる 気の長い、ヒマなヤツだけ聞いてくれ、信じる信じないも読む人の自由だ だけど、この話はオレが去年の夏、確かに経験した事だ

3年前の話。 同じ職場の女性が忽然と消えた。 忽然と消えた、と思ってるのは俺だけかもしれん。 夢か幻か、俺の頭がおかしいのか、あれからずっとモヤモヤしてる。