初代闇影

俺の住んでる地域は、田舎ほど関係が密接でもなく、都会ほど我関せずでもなく、 アパートなんだけど、なんとなく他の部屋の人のこと知ってるし、 大家も同じとこ住んでてよく挨拶したり雑談したりするし、 でも噂話とか悪いのに限って耳に届きやすい

実家に帰省したとき、深夜に姉と自分が聞いた怖い話を語り合っていた。 いくつか話し終わった時に俺が、 「それでも実際に体験したことは無いから、100％は信じられないよな」って言ったら、

飲み会で後輩から変な話を聞いた。 車の話をしていたのだが、最近不可解な傷がついたとか。 バイト帰りの深夜、他に走る車もない道路で信号待ちをしていたところ、突如後ろからゴツンと衝撃がきた。

昨日さ、友達んち泊まり行ってたんだ。男ばっか５人でむさ苦しくw真冬のホラー鑑賞会やってて。 んで、車で30分位のところに心霊スポットあってさ。地元だと割と有名なとこ。

テレビ局の建物は結構複雑な作りになっています。 これはあとから増設したからとか浸入されにくくするためとか諸説あるようですが、 私たちバイトが勝手に言っているだけなので実のところはわかりません。

キーンって耳鳴りするときない？ オカ板で耳鳴りはなんかの前兆みたいなことを読んだことがあるから、 そういう時は一応気を付けて周りを見るような痛い癖をつけてた。

そんな八月のある日、いつものように史料館に入り浸っていたわけなんだが、夕方から激しい雷雨が来て帰るに帰れなくなった。 当然、傘は持ってなかった。

入り組んだ道でも何んでもないのになぜか迷子になりやすかった 小3の頃から住み始めて初めての迷子は小5の頃 そう、住み始めて2年近く経ってたのに迷った

妻のチルーは気立てが良いばかりではなく、首里城下でも幾人もいないほどの美人でした。 それでしたのでチルーを意味ありげな視線で屋敷の中を覗いていく若い侍が何人もいて、 夫の存在など無視するありさまでした。

なんかカリカリというか、ズルズルというか、何かが動いている気配がした。 でも眠かったからシカトしていたら、ほっぺたに何かが触れた。 手ではらって見てみると、虫みたいだった。 白くて大きな幼虫みたいなのが、畳の上でウゴウゴしている。