初代闇影

新小岩の江戸川区役所の、今も変わってないなら交番とローソンがある場所の近く。 当時、現場仕事をしていて、その会社は鉄道関係の仕事をもらってる会社で

10年来の友人に、Eちゃんというものすごく霊感の強い子がいる。 どのくらい強いかというと、幼い頃から予言めいたことを口にしていて、 それが口コミで広がり、わざわざ遠方からEちゃんを訪ねてくる人がいたくらい。

ちょうど今頃の早朝、散歩がてらに近所を流れる川のほとりに、クルミを拾いにいったそうだ。 上流で川に落ちたクルミが流れ着いて沢山たまっている、淀みのような所があったらしい。

下校時、よく道路沿いの家と家の間の小道を通って帰っていた。 この小道を通ると近道になるというわけではなく、むしろ遠回りになるが、 ある理由によりこの小道を通っていた。

自分の家は中国地方の山奥の田舎にある。 俺はそこでちょっとした自然愛護のクラブに所属していて、 いろいろイベントを企画したり参加したりしていた。

俺は京都に住んでるんだが、いままでオカルトなんぞに関わった事のない26歳。 そんな話はさておき、俺の住んでるアパートの横では、新しく家を建てるとかでその基礎工事が行われていたんだ。

お前らの中にキモオタはいるか？ 萌えフィギュアや、ドールなんて物にまで手を出してる奴。 そういう奴がいるなら、頭の片隅にでも入れておいてほしい。 普段お前らが蒐集している物は、どういう可能性を生む物かってのを。

部屋は１階に２部屋（リビングと洋室）とキッチン、２階に３部屋（和室と洋室２つ）。 築２０年以上で古いことは古いんだけど、家も庭も広く最初は家族みんな気に入っていた。

ムラさんの仕事はフリーの社会派ライター。 当時、部落や公園を回っては、浮浪者からなぜ今の生活に落ち着いたのかなど過去を聞いて回り、 いずれ本にまとめて発表する予定だった。

日本の敗色が濃くなってきた頃、祖父のいた中隊は中国の山間の道を南下していた。 ある村で一泊する事になり、祖父達下士官は馬小屋で寝る事になった。