死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?120より
208 :本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:14:21 ID:s4LCWC0j0
俺の住む集落には、『武君様(たけぎみさま)』と言う神様(?)が祀られている。
なんでも、この集落を野武士などから守り命を落とした青年が、神と成り、今もこの集落を守ってるらしい。
この『武君様』を祀ってる祠の様な物が、村の山奥にある。
これは夏と冬の年に二度、ある祭りの時にしか子供は入ってはいけない。
しかし、俺は小学生の時、同級生の友達(違う町内の子)と無断で入ったことがある。
そこで、俺は凄いものを見た・・・
209 :本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:25:48 ID:s4LCWC0j0
祠には、木で出来た小さくて古い社の様な物があり、その中に何があるかは、村の極一部の人しか知らない。
俺の父や祖父さんも知らなかった。
その話を友達にすると、「見てみたい!」っと言ってきた。
俺は「村の大人に怒られるから止めたほうがいい」と思ったが、一度自分も見てみたかったので同意した。
社には錠がしてあったが、古く錆びていたので簡単に外せた。
扉が開くと、中から異臭と、茶色に変色した布に包まれた物が出てきた。
210 :本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:43:23 ID:s4LCWC0j0
俺と友達は異臭で胸が悪くなり、その場でゲェーゲェーと吐いた。
そして、異臭を放ってる茶色の塊の、変色した布を剥がした。
中からは、黒茶色の小さなミイラ(この時そう見えた)が出てきた・・・
次の日、祠を管理していた集落の長が逮捕された。
どうやら、高校生の娘に子供が出来てしまったらしい。
堕ろさせるはずだったのだが、気づくのが遅かったらしく、産ませてしまったらしい。
そして、この不名誉を村人から隠すためこの子を殺し、遺体を社の中に隠したそうだ。
この一軒以来、友達は扉を開けるのが怖くなったそうだ。
俺もたまに、あのミイラの夢を見る。
212 :本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:55:00 ID:s4LCWC0j0
>>208-210の補足
書き忘れてたことだが、
社の中身は、元は『武君様』を模して作った仏像があったらしいが、長はそれを捨ててしまったらしい。
そのせいか、これを『武君様の祟り』と呼ぶ人も少なくなかった。
長の高校生の娘は、父に子を奪われたショックで発狂してしまい、長は家の娘の部屋に監禁していた。
その後、施設で治療して順調に回復。
長の奥さん共々、今何処にいるかは誰も知らない。
長は今も刑務所に居るらしいが、定かではない。
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