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ばあちゃん1人暮らししてたんだよ。 そしたらある日、夜中にチャイムが鳴ったそうだ。 その当時、近所に住んでるおじさんがよく遊びに来てたから、 「こんな夜中に来るなんてどうしたー？」と言って玄関に行った。

いつもはあまり通らない団地の前を通った時に、ふと目に入ったのが彼だった。 真夏なのに長袖のシャツと膝のすれたジャージを履き、片手におにぎりを持ったまま、 ボーっと空を見上げていたのだ。 こんなクソ暑いのに、変な奴。

俺が小学生の頃、近所に百年近く続く小さな銭湯があった。 まあ老舗とはいえ時代の流れか、客入りはそれほど良くなかった。 俺の爺さんはたいそうお気に入りで、その銭湯に通うのが楽しみの一つだった。

何かどえらい化け猫を退治したとき（7つ尾の猫又って言ってた）、 七代先まで祟るっていう呪いかけられたらしい（ちなみに俺で6代目）。 そんなんで、祟りから逃れるためにお守りを子供に持たせるんだが